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ベランダから始める
食べられる森 5日間ミニ講座

屋久島の森から、あなたのベランダへ。

無料 全5回 いつでも読めます

これから5日間ぶんのお話を、ここでまとめてお届けします。
朝のお茶のおともに、1日ぶんずつでも。全部いっきに読んでも。
どうぞ、あなたのペースで、ゆっくりとどうぞ。

・ ・ ・
Day 1 失敗は、ぜんぶ宝物

これまで植物を枯らしてきた経験、ぜんぶ宝物です。

「私には才能がない」じゃなくて、「いい観察者の証拠」なんです。

はじめまして、Aikaです。いま、屋久島の森から書いています。

これから5日間、「ベランダから、食べられる森をつくる」というお話を、お届けしますね。むずかしいことは、ひとつもありません。一緒に、ゆっくりいきましょう。

最初に、ひとつだけ

もし、これまでに観葉植物を枯らしたり、ハーブが続かなかったり、子どもの朝顔をしょんぼりさせた経験があったら——それ、ぜんぶ宝物です。

「私には才能がない」じゃなくて、「その場所が植物に何を必要としているか」を、あなたはもう観察してきた、ということだから。いい観察者の証拠なんです。

🪴 今日の、小さな一歩

お家のどこかで、いちばん気になっている植物や鉢を、ひとつだけ見つけてみてください。ベランダでも、室内でも、玄関先でも。枯れかけているもの、元気がないもの。次のお話は、その子のために書きました。(むずかしく考えず、ただ眺めるだけでOKです)

屋久島から
Aika

次のおはなし
ホームセンターの土が、3ヶ月で元気をなくす理由——枯れたのは、あなたのせいじゃないかもしれません。

Day 2 土は、呼吸している

枯れたのは、あなたのせいじゃなかったとしたら?

土も、生きもの。息ができなくなると、植物は元気をなくします。

昨日、気になる植物は見つかりましたか?(まだの方も、大丈夫。今からで十分です。)

その子の鉢の土を、指でそっと押してみてください。カチカチ、と固いですか? それとも、ふかっと、ふっくらしていますか?

もしカチカチだったら——それは「土が、息をできていない」サインです。

実は、ホームセンターで買った土は、3ヶ月ほどで固くなりやすいんです。土って、生きものなんですね。その中には目に見えない小さな生きものがたくさんいて、根っこと会話しながら栄養をやりとりしています。

でも買ったばかりの土には、その「会話の相手」がまだほとんどいない。水やりのたびに上から押し固められて、空気の通り道(すきま)がなくなって、やがて土は呼吸できなくなる。そして、植物が元気をなくす。

…枯れたのは、あなたのせいじゃなかったでしょう? 🌱

屋久島の森の土は、違います

落ち葉が積もり、生きものが歩き、何百年もかけて、ふかふかの「呼吸する土」になっています。

わたしの場合は、屋久島の6,000坪を7年かけて森に再生してきましたが、最初はそこも、固くて死んだような土でした。でも、ある「自然の仕組み」をそっと真似てあげるだけで、土は驚くほど生き返っていきます。世界中の庭文化に、共通してある智慧です。

それは、ベランダの鉢ひとつでも、できること。むずかしい道具も、特別な土も要りません。次に、その「3つのコツ」をお伝えしますね。

🌿 今日の、小さな一歩

もう一度、気になる植物の土を、指で押してみてください。固さや湿りを、感じてみるだけ。次のお話が、ぐっと自分ごとになります。

Aika

次のおはなし
屋久島の森を、ベランダの鉢に翻訳する「3つのやさしいコツ」。1つだけでいいんです。

Day 3 今日できる、3つのこと

全部やらなくていいんです。まずは、ひとつだけ。

屋久島の森も、ベランダのスケールに翻訳すると、たった3つのこと。

昨日の「土が呼吸する」というお話。むずかしく聞こえたかもしれません。でもベランダのスケールに翻訳すると、たった3つのことなんです。ひとつずつ、いきますね。

① 土に、触れる

毎朝、水やりの前に、人さし指で土を押してみる。固いか、ふっくらか。湿っているか、乾いているか。これだけで、今日の状態がわかります。

「お疲れの土ですね、おはよう」ってつぶやくだけでも、植物との関係が変わっていきます。

② 落ち葉を、ひとつかみ

近所の公園で落ち葉をひとつかみ、袋に入れて持ち帰る(5分でOK)。それを鉢の表面に、そっと置くだけ。

落ち葉は、土の中の小さな生きもののごちそうになって、土に「すきま」と「栄養」と「水もち」を与えてくれます。屋久島の森と、まったく同じことが、ベランダの鉢でも起きるんです 🍃

③ 水やりは「日付」じゃなく「指」で決める

これがいちばん大事。水やりは「3日に1回」みたいなルールじゃなくて、「土の表面が乾いてから、たっぷり」が正解。

水のあげすぎは、根っこが息できなくなる、いちばん多い失敗なんです。カレンダーじゃなく、あなたの目と指の感覚が、ぜったいに正しい。

…でも、3つ全部やらなくていいんです。

🌱 今日の、小さな一歩

まずは ①の「土に触れる」だけ、試してみてください。朝のお茶を淹れる前に、1分。それだけで、植物との関係が変わってきます。完璧じゃなくていい。一緒に、ゆっくりいきましょうね。

Aika

次のおはなし
ベランダで失敗しにくく、しかも家族の食卓に馴染む「本当におすすめの5つ」。ハーブ売り場で、もう迷いません。

Day 4 何を植える?

ハーブ売り場で迷わない、初心者さんに本当におすすめの5つ。

選ぶコツは「育てたい植物」じゃなく「家族で、よく食べるもの」。

ホームセンターのハーブ売り場って、目移りしますよね。バジル、ローズマリー、ミント、タイム…どれを買えばいいんだろう、って。

今日は、わたしの長いガーデニング経験から、「失敗しにくくて・生活に馴染んで・何度でも収穫できる」5つを選びました 🌿

① ローズマリー

1本で3年は楽しめる、ベランダの友。水のやりすぎNG・日当たり好き。お肉料理に1本添えるだけで台所が変わります。冬も枯れにくく、最初の1鉢に最適。

② ミント

半日陰でもぐんぐん。増えすぎるほど強い子。お茶に、ヨーグルトに、お風呂に。※地植えにすると広がりすぎるので、必ず鉢で。

③ 大葉(青じそ)

夏の食卓を支える和ハーブの代表。こぼれ種で毎年勝手に生えてきます。収穫するほど、わき芽がふえて長く楽しめます。

④ パセリ

冬を越えて春にぐっと育つ2年草。スープに、卵焼きに、子どもの好きな緑に。家族の朝食を彩ってくれます。

⑤ チャイブ(小さなねぎ系ハーブ)

ねぎが苦手な子も、なぜかチャイブは食べられたりする、小さな魔法。育てるのがとても簡単で、薄紫の花も可愛い。切ってもまた伸びるので、台所のそばに 🌱

選び方の、いちばんのコツ

「育てたい植物」じゃなく、「家族で、よく食べるもの」から選んでください。トマト料理が多いお家ならバジル。お肉が多いならローズマリー。お味噌汁が多いなら大葉。

毎日の食卓につながると、「収穫する→料理する→おいしいね」のループができて、自然に続きます。

…想像してみてください。子どもが「これ、うちのベランダの!」って食卓で言う、あの小さな誇らしさを。

ハーブは「お茶に・お料理に」と暮らしのなかで楽しむものとしてご紹介しています。体調が気になるときは、お医者さんと併せてご相談くださいね。
🪴 今日の、小さな一歩

次にスーパーやお店に行ったら、「家族がよく食べるもの」を思い浮かべて、苗を1つだけ、選んでみてください。

そして、もうひとつだけ。実はこの5日間でお話ししている考え方は、わたしが体系立ててお伝えしている「ベランダから森を育てる」講座の、ほんの入り口なんです。最後のお話で、その全体像と、屋久島の森とあなたのベランダがどうつながっているかを、お話しさせてください。

Aika

次のおはなし(最終回)
「6,000坪あるから森が作れたんでしょう?」——いいえ。すべては、ベランダにも満たない小さな区画から始まりました。

Day 5 焦らないこと、という贈りもの

「6,000坪あるから、森が作れたんでしょう?」——正直に言うと、ちがいます。

スケールは違っても、知恵は、同じ。ひと鉢からでも、森は始められます。

5日間、お付き合いいただいて、本当にありがとうございました。最後に、少しだけ長めの手紙を、書かせてください。

「6,000坪あるから、森が作れたんでしょう?」 そう言われることがあります。正直に答えると、ちがうんです。

わたしが庭づくりを始めたいちばん最初は、ベランダにも満たない、小さな小さな区画でした。そこで「育つもの・育たないもの」を、毎日ただ、観察するところから。そこから長い時間をかけて、いまは屋久島の6,000坪を、7年かけて森に再生しています。

でも——プランター1個と6,000坪、何が違うと思いますか?

スケールは違っても、知恵は、同じ

土を見る。植物の声を聞く。急がない。無理に手を入れない。循環を信頼する。

この5つの「ものさし」さえあれば、ベランダのひと鉢からでも、森は、ちゃんと始められます。世界中の庭文化に、共通してある智慧です。

この5日間で、お伝えしたかったこと

Day1:失敗の経験は、宝物。

Day2:土は、呼吸している生きもの。

Day3:触れる・置く・待つ、の3つの一歩。

Day4:家族の食卓につながる植物を選ぶ。

そして今日 Day5:焦らないことが、植物への、いちばんの贈りもの。

3ヶ月で結果が出なくても、落ち込まなくていいんです。あなたが諦めずに「見ている」だけで、植物はちゃんと、応えてくれます。

屋久島から
Aika

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食べられる森のつくり方
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ベランダのひと鉢からでも、おうちで食べられる森を育てていける講座です。むずかしい言葉は使いません。一緒に、あなたのペースで。

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