プロジェクトにかける想い

私は1996年に奈良県で生まれ、その後3歳から母方の祖父母の住む兵庫県で高校までの時を過ごしました。

父親は早くに離婚して10年以上音信不通、母親は物心つく前から病気で15歳の時に亡くなりました。人とは違う境遇や壮絶な場面を幼い時から経験してきたことや、自然環境に対するセンシティブな感覚から「人は何のために生きるのだ」「こんなにも地球環境やほかの命を犠牲にしてまで存在する意義は何なんだ」を探求する日々を送っていました。

生きるためのヒントを必死に求め、すがる思いで世界中の聖典を読み漁り(実家が寺院で身近にあった)、各種勉強会や修行、海外留学等に数多く挑戦するも解はなかなか出ません。

そんな折、人生の転機となった『アナスタシア』シリーズに出会ったのは2019年。作品中に出てくる「真に読むに値する本は、社会に対して生き方を変えるほどの影響を与える。」という言葉通り、私の人生はそこから大転換を迎えていきます。

『アナスタシア』はそれまでの人生で悩み考えてきたことに対する解を、あらゆる角度から示してくれました。読み進めていくうちに、彼女が一貫して主張する「自分の家族が代々住むための1haの土地を所有し、食べられる森を創造しよう」というアイデアを実践することにこそ人間の存在意義があると確信し、情熱が溢れ出し、23歳で耕作放棄地の購入へと一歩をふみ出したのです。

全くの新しい土地で、お金も人脈もなく、知識や知恵も何もない私がここまで地道に森づくりを続けてこれたのは、「これは確実に地球を救う生き方だ」という確信と、環境再生師である旦那との出会い、たくさんの出会いと助けがあったからです。

みなさまからの愛に恵まれ、実験を重ねてきた1haの森づくりが移住4年目に会社・事業として形になっていくことになりました。

大切にしている理念・哲学について簡単にご説明いたします。

EKAMでは「すべての命が健やかである社会」の形成をビジョンとして掲げています。「すべての命」とは老若男女や肌の色、国籍を問わず全ての人類を指すだけでなく、動植物や微生物も含む、いわば地球を構成するすべての命を意味します。つまり、人だけでなく、地球という大きな生命が、大きな循環が、健やかである未来の創造を全社を上げて追求していきたいという思いでこのビジョンを定めました。

また経営理念を近江商人の心得を発展させ「四方よし」と定めています。これは「売り手良し」「買い手良し」「世間良し」という従来の三方に「地球良し」を加えたもので、「仲間やお客様への貢献すること」にこだわりぬくことで、人の喜びが自分の喜びに直結するような精神的豊かさを追求しよう。更に自分が幸せでいることが、地球上の動植物にもよい影響を与えることになり、「事業を通して人類・社会・地球環境の繁栄に貢献する」ことを目指そうというものです。

「人として未来に遺すべき活動」を追求し、「美しい創造」を実行すること。創造性豊かに関わってくださる皆さまの「好き」を存分に発揮できるような環境をととのえること。これらを大切に、会社づくりをしています。

最後になりますが、企業活動の根幹においては、知識よりも誠実さや素直さなど「人柄」を大切にした人財採用を行っております。フィロソフィに賛同してくれる、誠実さや純粋さ、美しい心を持った方を採用させていただいています。時間をかけながら現場を通して共に学んでいける方々との環境づくりを大切に取り組んでいます。

私たちを通して、それぞれが持つ魅力が最大限輝くような、それを後押しできる太陽のような企業となれればと考えております。

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